北海道教育大学 中学生の良好な体格変化は学業成績向上と関連する要因に関する研究結果について

北海道教育大学 2020年5月13日発表
中学生の良好な体格変化は学業成績向上と関連する要因に関する研究結果について

中学生の良好な体格変化は学業成績向上と関連する要因

研究成果のポイント
・中学1年生から中学3年生にかけての体格(BMI)の変化と学業成績の変化の関係を明らかにしました。
・低体重の子どもの体重増加と過体重の子どもの体重減少が学業成績の向上と関わることが示されました。
・これらの関係は,両親の学歴,世帯収入,放課後の勉強時間などの影響を統計学的に取り除いても認められました。
・本研究は,低体重の子どもの体重増加が学業成績に好影響を及ぼす可能性を初めて示しました

本研究では,197名の中学生を1年生時から3年生時まで追跡し,その間の体格と学業成績(国語、社会、数学、理科、英語の5教科評定合計)の変化の関係を分析しました。体格以外の学業成績に影響を与える要因である社会経済要因(両親の学歴と世帯収入),放課後の勉強時間やスクリーンタイム,そして運動習慣や体力を同時に調査し,それらの影響を統計学的に取り除いて分析しました。その結果,低体重の生徒の体重が増加し,過体重の生徒の体重が減少すると学業成績が向上していました(図1)。これらの関係は男女ともに認められ、すべての教科で一貫して同様の結果が得られました。これらは,低体重の生徒や過体重の生徒がその後の生活習慣(運動習慣や食習慣等)の改善にともない,適正体重に近づくことで学業成績も好転していく可能性を示すものと言えます。